はじめに
現在、地域の企業と大学を繋ぎ、課題解決をする「地域連携II」という活動を、久留米工業大学と一緒に進めています。
8月28日に、八女で昔から「経木(きょうぎ)」を製造している宝印薄板工場を久留米工業大学の先生方と一緒に訪問しました。
その時の様子をお伝えします。
「経木」をご存知ですか?
「経木」とは、木を薄く削ったもので、精肉や鮮魚を包んだり、豚まんや和菓子の下に付いているものです。
製造販売している会社は、全国で10社もないそうです。
需要に対して製造が追いついていない、ニッチですがとても重要な産業です。
「経木」業界が抱える課題
「経木」業界が抱える課題は2つです。
- 製造方法が数十年前から変わっていない(人手が必要)
- 作り手が減っている(後継者不足)
製造方法が数十年前から変わっておらず、機械化は少しされているものの、かなりアナログに製造されています。
製造側には実現したい機械のイメージはありますが、設計製造してくれる企業は見つかっていないそうです。
「経木」製造の様子を写真で
「経木」製造の様子を写真で少しお見せします。
業界的に後継者不足。地域にも面白い仕事があることを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
木を等間隔に切っています。
木を先ほどとは別の形に等間隔に切っています。
切った木を乾燥させています。
おわりに
時間を忘れてぼっーと、見ていられるような作業風景でした。
独特な雰囲気の空間で、木の匂いに囲まれて、昔ながらの製造風景。
地元の子供達にぜひ見て興味を持ってもらいたいと感じました。
今回の訪問では大学の機械科の先生も同行しました。
これからどうなるのか楽しみです。